こんにちは、公認訓練士のいぬ先生です。
この記事では、訓練所時代にあった
印象的な話をお伝えします。
今回は犬の死にまつわる話です。
目次
ボス
修行時代、留守を任されることも多い。
そんなときの話・・・
所長と先輩たちが競技会出場のため、一週間ほど留守番をしていました。
その時は所長の一番の主力の犬「ボス」がいました。
若い頃はブイブイ言わせていたボスも年を重ね「競技には出ないけど連れては行く」という状態も通りすぎ訓練所で一緒に留守番をしていました。
しかし、衰えたとはいってもボスは立派な犬でした。
威風堂々というか英姿颯爽というか何十頭もいる訓練所の犬の中でもリーダーだと見ただけで分かるような犬でした。
留守番中のボス
そのボスは歳のせいで痩せて骨ばった体格になってしまい、足取りもおぼつかない状態でした。
ご存じの方も多いと思いますが、犬が亡くなる前というのはエサを食べなくなります。
犬に限らず多くの生き物はそうだと思いますが、食が細り体力が落ち、食が細り体力が・・・
そうして息を引き取るのです。
しかし、ボスは違いました。
ガッツリとエサを食べ、その夜に亡くなりました。
しっかり歩きしっかり食べ、他の犬の訓練を見ては「俺も俺も」と吠えていたほどに気力がありました。
犬舎が荒れていなかったのを見ると眠るように息を引き取ったことが分かりました。
最期まで人間の世話にならずに生ききった誇り高い、立派な犬でした。
感想
いかがでしたか?
私はこの犬を見て「犬の品格」というものを感じるようになりました。
俺は俺、お前はお前と言わんとするその態度や行動は犬自身にもそれぞれの考え、性格の違いなどがあるのだと気づかされた体験であり、犬の自主性を大切にしなければと思わせる大きなきっかけでした。
いぬ先生
では^^
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