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【社会化】犬が安心して暮らすために重要な社会化のトレーニング方法を解説

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みちこさん

犬の社会化をさせないといけないって
よく聞くけど必要なんですか?

いぬ先生

社会化は犬と暮らしていくためには必須ですよ!
その点について解説しましょう!

こんにちは、公認訓練士の犬野郎です。

今回は、犬の社会化についてお伝えします。

この記事を読めば

  • 犬の社会化に対する考え方が分かる
  • 社会化をする理由が分かる
  • 社会化の基本が分かる

以上の効果が得られます^^

いぬ先生

一緒に見ていきましょー

この記事を書いてるのは?
  • 犬の訓練歴15年
  • 警察犬30頭以上育成競技犬・救助犬も育成
  • 家庭犬の訓練を主に活動中
  • しつけセミナー活動も行う
犬野郎です
目次

しつけとはそもそも何か

いきなり脱線しますが、しつけってそもそも何だと思いますか?

飼い主さんは「しつけしなきゃ」「うちの子はしつけができてないから」とよく言うのですが、じゃあそもそも、その『しつけ』って何ですか?という問いです。

ちなみに、これにスムーズに答えられる方は犬との関係が良い場合が多いですね。

これからしつけをしていくにあたって、何のためにしつけをするのか、しつけとは何なのか、そこを考えておかないと目的がはっきりしないため、いまいち頑張れません。

答えは『飼い主・犬・周辺社会がストレス無く暮らせる状態にすること』です。

飼い主さんだけが一生懸命でもダメですし、犬にばっかり押し付けてもダメですし、ご近所さんが迷惑を被っているのもダメなんです。

そしてそれが、ストレス無く維持できてないと意味がありません。

この状態を目指すための手段がしつけです。

子犬のうちから?問題が出てから?

100%前者です。

上記の通り、ストレス無く暮らせる状態を作るのがしつけです。

後者では、問題行動を我慢しなければいけない状態にしてしまっている時点で良くないですね。

私はよく、しつけを電車と線路に例えます。

電車が犬で、線路はその子の生まれ持った特徴です。

その子の性格・犬種の特性・犬の本能などの線路に仔犬という電車をうまく走らせるわけです。

先が暗ければ照らしてあげて、石があってつまずきそうであれば取り除き、脱線しそうなら技術を用いてそれを防ぎます。

そして問題行動が出てしまった犬とは、大きく線路から脱線した状態です。

そこから線路に戻すには長い時間と大変な労力と金額がかかりますよね?

そうならないようにしましょう、という話です。

正しい線路に戻れたとしても車輪が傷ついていればその揺れや振動はストレスになってしまいますから。

いぬ先生

本題に戻ります!

何をすればいいのか

しつけの土台となるのが社会化です。

社会化とは、犬が人間社会を受け入れられるようにすることです。

「へー、自分はこういうところで生きてるんだ、そしてここは安全で安心できるんだ」と教えるための重要な段階です。

「ここは危険だ!安心できない!」と思っている犬は飼い主さんの言うことなんか聞きません^^

みちこさん

つまり、しつけの前提として社会化が
必要ってこと?

いぬ先生

そうですね!
ストレス無く暮らすためにしつけが必要、
しつけのためには社会化が必要、ということです。

いぬ先生

社会化の方法をお伝えしましょう。

人間に慣れさせる

家族は普段接しているため自然に慣れていきますが、それ以外の人間はこちらから慣れさせる必要があります。

色んなタイプの人間に合わせましょう。

老若男女問わずはもちろん、帽子を被っている、サングラスをしている、傘を差しているなどの状況を探してみましょう。

その人に撫でてもらいながらやさしく声をかけてもらい、準備しておいたフードかおやつをあげてもらえたら良いですね。

高い声、大きな声は犬によっては怖がってしまうため、事前に伝えておきましょう。

物に慣れさせる

リード・首輪・爪切りなどの道具はもちろん、自転車やバイク・車・落ちているビニル袋なども対象です。

色んな形状や動きをする物を目にしておけるように状況を探してみましょう。

音に慣れさせる

特にあまり聞かない大きな音です。

例えば、ドライヤー・掃除機・インターホン・花火・雷などです。

バイクの音や大型トラックの音が苦手な子も多いのでそれらも注意を払いましょう。

実際に聞かせてみて、動きが止まったり、明らかに委縮するような反応があったら一度聞かせるのを止めるか、その場から避難しましょう。

その場合は音楽CDや動画サイトなどで小さい音量で少しずつ聞かせ、慣らしていきましょう。

犬に慣れさせる

人間は大好きだけど犬に吠えるんですー。という子は多いです。

それは単純に慣れていないのが原因です。

子犬のうちであればお互いにケンカに発展する可能性は低いので安心です。

成犬でも遊べる犬であれば大丈夫です。

犬同士のじゃれや取っ組み合いの遊びのなかでボディランゲージが研ぎ澄まされていき、それを根拠に安心できるようになります。

「ケンカを売られてもこうやって回避できる」「遊びはこうやって誘う」「苦手なヤツはこうやってかわす」と分かっているか、そうでないかは精神的な安心になりますよね。

心構えとやってはいけないこと

無理強いをしてはいけません。あくまで慣れるのは犬です。

慣れるように準備して配慮して考慮して、手を尽くすのは素晴らしいことですがその結果を望みすぎるのは違います。

ただし、怖がっているから止めるのも違います。

むしろ、怖がっていることこそ乗り越えるべきです。

例えば掃除機に怯える犬がいるとします。

それなのに最初から『強』でガーガーと勢いよく動かすのはおかしいですよね?

まずは掃除機を置いておく、次に電源を入れずに動かしてみる、それができたら弱いモードで動かして・・・

そうして段階を踏んで乗り越えさせてあげることが社会化であり、しつけです。

『だんだん・じわじわ』

犬に何かを教えるときに、人間が覚えておくべき合言葉ですよ^^

まとめ

  • しつけとは犬・飼い主・周辺社会がストレス無く過ごすための手段
  • しつけは困ってからでは遅い、脱線する前から始める
  • しつけの前に、社会化をさせよう

ありとあらゆる状況・環境・音・物に慣れさておくことで「あーはいはい、知ってる知ってる」と余裕が生まれるのは犬も人間も一緒です。

社会化を甘く見ている飼い主さんが多いのは事実です。

この記事を読んで社会化をするキッカケになれたら嬉しいです。

いぬ先生

では!

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