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【実録】警察犬と一緒に出動して、事件を解決した話2

こんにちは、公認訓練士の犬野郎です。

今回は警察犬で事件を解決した話をしたいと思います。

この記事を読めば

  • 警察犬の活動の詳細を知れる
  • 警察犬の優秀さが分かる

以上の効果が得られます^^

 

では早速みていきましょうー

事件発生

訓練所に出動要請が入り私は警察犬ロールを伴って出動しました。

 

事件の内容は行方不明者の捜索です。

20時頃に買い物に出かけたおじいちゃんが帰ってこないとのことで、その方の捜索で出動しました。

捜索開始

現場に着いて、原臭を預かりました。

行方不明の方の靴です。

 

自宅玄関からスタートをさせます。

犬を座らせてその靴を犬に嗅がせます。

捜索を開始する号令をかけると、後はもう犬任せです。

犬が進む方に付いていくだけです。

 

指導士がやることと言えば周囲の安全確認と、犬が迷ったような反応を示した時に再度原臭を嗅がせることだけです。

後は犬が集中力が切れたときに声をかけて集中を戻したりします。

活動中

この件の活動中はスーパーまではほぼ迷わずまっすぐ進んで行きました。

買い物に行くと言っていたスーパーです。

 

自宅もスーパーも住宅街ですが、ほぼ迷うことなく進んでいきました。

そこからは迷います。

 

自宅とは反対方向に進み、あっちこっち行きました。

臭気が薄いのか混ざっているのか、考えながら進みます。

 

そのスーパーを出て自宅とは反対方向の住宅街に入り、うねうね進みます^^

十字路を右に曲がり左に曲がり決まった方向に進みません。

 

でも、集中力は切れません。

フラフラしながらもしっかりと臭気を追っています。

そのまま住宅街を進みます。

 

すると交差点で臭気を追えなくなってしまいました。

何度か原臭を嗅がせて再スタートさせますが臭気が取れません。

もうここで終わりにしようかと考えましたが、最後にもう一度原臭を嗅がせて出発させました。

 

そうすると今まで進んできた方向から左に曲がりました。

200mほど進むと男性が縁石に座っていました。

警察官の方が、名前を確認すると行方不明の方でした。

 

そこで発見となり、作業は終了になりました。

その後

その後スタート地点の自宅に停めてある車に戻りました。

 

先に保護された男性を乗せて戻っていた警察官から少し話を聞きました。

どうやら男性は「俺はこれから自宅に戻るところだ」「自宅の場所は分かる」と豪語していたそうです。

確かに買い物した袋を手に提げて座っていたので長い目で見れば『帰宅途中』ですが、自宅を出発してこの時点で7時間経過しています。

 

ちょっとなんとも言えない気持ちになりました。

作業を終えて

どうやら、この男性は認知症が進行しているそうでした。

 

ただ、今まではちょっとした物忘れ程度だったのであまり深く気にしていなかったと家族の方が言っていたと警察官の方に聞きました。

子供の家出は自分の意志や考えで動いているので理解はできますが、認知症になるとこういう不安があるのだと衝撃を受けました。

感想

いかがでしたか?

 

警察犬がどういう活動をしているか少しでも知ってもらえたら嬉しいです。

嘱託警察犬指導士は警察官ではないので現場はやっぱり怖いし緊張します。

しかし事件の早期解決に向けて頑張ってます。

自分が訓練した犬が成果をあげることは嬉しいですし、社会貢献にも繋がることなので、これからも訓練を続けていきたいと思います。

 

では^^

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