こんにちは、公認訓練士のいぬ先生です。
前回、叱る難しさをお伝えしましたが、難しいだけで伝える術が無いといことではないのです。
今回は犬を叱る方法をお伝えします。
この記事を読めば
- 犬の適切な叱り方が分かる
- 叱る際に知っておくべき事が分かる
- 叱る方法を知れる
以上の効果が得られます^^
適切に練習すれば犬にイヤな思いをさせる事無く教えることができます。
人間と意思疎通ができるからこそ1万年前も昔からパートナーとして一緒に暮らしていますからね。
では早速みていきましょうー
前提
心構え
まず犬を叱るときに最も必要なことがあります。
それは冷静さです。
犬の学習とはパターンであり、何度も何度も繰り返し教え、伝えていかなければなりません。
それは犬ができるまで繰り返していかなければいけません。
「こんなにやったのに」「前はできたのに」という苛立ちを犬にぶつけてもなんのメリットにもならないことを覚えておいてください。
やってはいけないこと
犬を叱る際にやってはいけないことがあります。
それは体罰です。
もう論外ですね。
体罰を与える人は犬を飼うのに適してないです。
さらに犬同士のボディランゲージでは「痛みで制する」というのはありません。
それは命のやりとりでしかありませんからね。
習得しておくこと
- アイコンタクトが取れる
- 褒めたら嬉しそうにする
この二つができることが前提です。
理由は下記で解説しますが、これができていない時点で犬はあなたを信頼していません。
叱ることを教えていける段階ではないのでこの2つを習得してください。
※アイコンタクトの練習方法はこちら。
※褒め方、練習方法はこちら。
叱る方法
- リードを付ける
- 「やってはいけないこと」をしそうな時にリードを引く
- 決まった言葉をかける
- 何かさせる
- 褒める
解説します。
1.リードを付ける
これは犬に直接手や足でショックを与えないようにするためです。
そして犬に伝わりやすいようにハーネスよりも首輪が望ましいです。
2.「やってはいけないこと」をしそうな時にリードを引く
具体的には
- 拾い食い
- 飛び付き
- 無駄吠え
などですね。
リードを引くときは一瞬でやや強く引く必要があります。
ビヨンッとなるような引き方ではだめです。
3.決まった言葉をかける
2.のリードを引く瞬間と同時に決めた言葉をかけます。
「だめ」「違う」「NO」などなんでもいいですが、とっさに言いやすい言葉がいいでしょう。
4.何かさせる
3.の状態で褒めた場合は「やってはいけないこと」と褒めが繋がってしまう可能性があるので、何か違う行動を挟む必要があります。
手元に呼ぶ、お座りをさせるでもなんでもいいです。
5.褒める
最後にその行動を褒めます。
これをいろんな状態や状況で何度も行っていきます。
注意するべきこと
この練習を行いたいがために犬にわざと失敗をさせるような誘導をしないでください。
落ちているものを指さしたり、飛び付きたくなるようなジェスチャーをしたり。
その誘導は犬に混乱を与えてしまいます。
あくまで、自然に訪れた状態であることが重要です。
そして2.の状態で何もしなかったら、それも褒めるべき状態です。
行動を起こさなかったことを褒めましょう。
ゴール
この叱る練習のゴールは「決まった言葉」をかけたら犬が行動を止め、飼い主を見るようになる状態です。
そうすれば次に繋がる指示を犬に与えて犬をコントロールしやすくなります。
そのためには飼い主が犬をよく観察している必要があります。
犬が行動を起こしてからでは遅いので、犬が行動を起こす予兆を察知して言葉で犬をコントロールできるようになりましょう。
まとめ
- 冷静に、体罰は絶対だめ
- アイコンタクト、褒める技術は必須
- 繰り返し、いろんな状況、環境で練習する
- 失敗しないことも褒める
いかがでしたか?
これは「決まった言葉」を教える練習です。
習得できればありとあらゆる場面でりようできるので
頑張って会得しましょう。
では^^
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