先生!ぽち丸の爪切りがうまくできません!
爪切りはけっこう難易度高いですからね。
では爪切りをうまく行うコツと、練習方法を
お伝えしましょう。
こんにちは、公認訓練士の犬野郎です。
今回は爪切りについてお伝えします。
この記事を読めば
- 犬の学習工程が分かる
- 爪切りの教え方が分かる
- 犬の気持ちが分かる
以上の効果が得られます^^
一緒に見ていきましょー
なぜ爪切りを嫌がるのか
それは、嫌な思いがあるからです。
身も蓋もないですね^^
犬は自分にメリットのあることしかしません。
つまり『嫌なことから逃げられるという良いこと』のために嫌がるのです。
過去に嫌がったら止めてくれた経験があるため「じゃあ今回も嫌がろう」という考えになるのです。
嫌がらなくさせるための考え方
ではどうすれば嫌がらなくなくなるのか。
それは、どこで嫌がるのかを観察して慣らしていくしかありません。
例えば
- 爪切りを見た瞬間
- 足を持った瞬間
- 爪を切った瞬間
などその犬で様々です。
爪を切るに至るまでの工程を細かく分解して、どこでその犬が引っかかっているのかを認識して、その段階までの状況を繰り返し行い、慣らしていくしかありません。
犬を慣らしていく方法
では具体的にどういう方法で犬に慣れさせるかを解説します。
まずは上記の通りどこでつまづいているかを把握しましょう。
- 足を持つ瞬間
- 爪を切った瞬間
ここで暴れる子は多いです。
しかし、嫌がるのはここだけではないので、うちの子が嫌がるポイントを探しましょう。
そのポイントが分かったら、そこに至るまでの工程を何回も繰り返し犬に行いましょう。
例えば足を持つのが嫌な子は
爪切りを持ってくる
↓
犬の前に来る
↓
犬の前に座る
↓
足を掴む
ここまでを行いその後にしっかり褒めます。
そうすることで「あれ?足を掴まれるのは嫌なことじゃないぞ。むしろおやつをくれたり褒めてくれたりする良いことだ!」と犬が思い込みます。
コツ
ここまでならトレーニングの本などにも書いてあります。
しかし、犬の心理的にここまでの工程を何度も繰り返すことは実は理に適っていないのです。
「え?繰り返し行えって言ってましたよね?」という声が聞こえてきますね^^
ちゃんと解説しますよ!
結論から言うと『毎回限界までやってたらしんどい』のです。
確かに嫌なことじゃなくて良いことなんだとすり替えていく方法は犬の問題行動を治すにあたって最も有効な手段です。
しかし、犬からすると「あー、このままいくと嫌なことが起きるパターンだな」というのが、練習を始めると分かってしまいます。
これは犬の良い面でもありますし、少し面倒な面でもあります。
つまり、「嫌なことに進んでいるぞ」と毎回感じながら練習をしている状態なんです。
『最終的には良いことが起きる』という思い込みを教えられるのでこの気持ちは次第に無くなるのですが、その段階にいくまでは上記のような状態になってしまいます。
それを防ぐ方法ももちろんありますよ。
それは
途中で褒める
これだけです。
例えば
- 爪切りが入っている引き出しを開けただけ
- 爪切りを持ってうろうろするだけ
それくらいの段階で褒めて練習を終了すればいいのです。
そうすれば「毎回毎回しんどい思いをしないといけない」という犬の意識を無くすことができるのです。
1~10までできる犬なら、1で褒めたり4で褒めたり、たまに10までやって褒めたりと、ランダムに褒めを入れていくのです。
その先の進め方
上記の例で言えば、1~10までを繰り返しつつ、10をやってみても犬が平気そうな反応をしている時に、11をやってみます。
そしてすかさず褒めます。
この状態の犬は不安ですから、よく褒めて、その後に1か2くらいの練習をして褒めて終了しましょう。
出来るからと言って急いで進めると犬が嫌がるポイントが早くなってしまいます。
ここで失敗する飼い主さんは多いので注意してください。
犬のしつけは『だんだん・じわじわ』です。
積極的に練習はするべきですが、焦って犬の気持ちを無視して進めてはまるで効果が無いどころか、逆効果になってしまいます。
まずは11が出来たことを犬と一緒に喜びましょう。
そうすれば犬も嬉しいですし、安心感も感じられるはずです。
そして、またゆっくりと進んで行ければいいのです。
まとめ
- 犬が嫌がるのは『嫌なことから逃げられるから』
- 飛つまづくポイントを見極める
- 途中での褒めを挟み、ゆっくり進める
いかがでしたか?
問題はないけど爪は切れない子は意外と多いです。
爪切りは犬との信頼関係ができてないと出来ないです。
練習をして爪切りが出来て、犬との信頼関係を深められるきっかけになれたら嬉しいです。
では!
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