こんにちは、公認訓練士のいぬ先生です。
今回は犬の『やめ』の解説と方法をお伝えします。
この記事を読めば
- 犬の心理が分かる
- 犬の「やめ」の教え方が分かる
以上の効果が得られます^^
では早速みていきましょー
「やめ」とは
「やめ」とは犬が咥えている物を出させる指示です。
これを使えば拾い食いを防いだり、おもちゃを取り上げる時に役に立ちます。
犬は口に咥えた瞬間に自分の所有物と思う傾向のある生き物です。
それを理解せず無理に口の中の物を取り上げようとすれば手を噛んだり、急いで飲み込んでしまったりしてしまいます。
そういう事故を防いだり、犬に要らぬ精神的プレッシャーを与えないためにもぜひ練習して取得しておくべきしつけ内容です。
訓練士によっては「出せ」「アウト」など声符が違うことがあります。
心構え
犬の訓練やしつけ全てで通じることですが、感情的になってはいけません。
出来ないからと言って「何でだ!」と犬に気持ちをぶつけても、その分しつけは後退します。
今回で言えば「やめーーー!!」と怒鳴ったところで何も進歩しませんし、何も生まれません。
ただ淡々と、指示を出していきましょう。
ただし、褒めるときは思う存分感情的になって下さい。
自分が思っているより5割増しくらいでも足りないくらいです^^
※褒め方はこちらを参考にして下さい『【超必見】犬のしつけで最も大切な褒めるということ』
教え方
「やめ」の教え方は以下の3通りです。
- 口に手を入れる
- おやつと交換する
- リードを使う
それぞれ解説していきます。
口に手を入れる
この方法は仔犬などの噛む力が控えめな子に向いています。
まず、犬が飲み込めないサイズのおもちゃを用意します。
それを咥えた時に、おもちゃを握り込んで巻き込むように口の中に手を入れていきます。
その瞬間に「やめ」と声を掛け、おもちゃを取り上げます。
そして、そのまますぐおもちゃを犬に与えます。
ここが一番重要です。
犬に「取られてもまたすぐ貰える」と思わせることが重要だからです。
そうすれば「やめ」をかけても犬はネガティブなイメージを抱かなくなります。
おやつと交換する
これは噛む力が強い子に向いています。
犬が好きなおやつやフードと飲み込めないサイズのおもちゃを準備します。
犬がおもちゃを咥えているときに、手に持った食べ物を鼻に近づけ嗅がせます。
犬が気づいておもちゃを離す瞬間に「やめ」をかけます。
そして、褒めながら手に持った食べ物を与えます。
これを繰り返して「おもちゃを離したら食べ物が貰える」と思わせることが目標です。
リードを使う
これは興奮しやすい子に向いた方法です。
おもちゃを咥えた状態でリードを一瞬強く引いてやめさせます。
リードを引いた瞬間に「やめ」をかけます。
そして離した瞬間にもう一度指示でおもちゃを与えます。
惰性で遊びを再開させてはいけません。
そうすることで「やめてもまた遊びが続く」と犬に思わせることができます。
次に教えていくこと
次は「やめ」をかけて口に咥えている物を離した後に、少し時間を空けることを教えます。
「やめ」の後にすぐ咥えられる経験も重要ですが、そればかりだとやめてもまたすぐ噛むことしか教えられません。
そのためにも「やめ」の後、数秒~数十秒時間を空けて報酬を与える練習が必要になります。
口に手を入れるパターン
「やめ」が効くようになれば、物を持たなくても口から離すようになります。
そのまま何もしないでじっと待つ練習をしましょう。
犬がこちらにアイコンタクトを取っていれば最高ですが、おもちゃをじっと見つめているのであれば「やめ、やめ」と声を何度かかけて我慢させましょう。
そして我慢ができたら褒めてまたおもちゃで遊びます。
我慢させる時間は、一瞬だったり5分だったりランダムにしましょう。
長い時間ばかりだと犬もイヤになるので、犬が『飽きない焦れない』ように様々なタイミングで遊びを再開させましょう。
おやつと交換するパターン
「やめ」をかけて、ランダムに時間を空けておやつをあげましょう。
その他は上記と同様です。
リードを使うパターン
リードを使わないで「やめ」ができるようになるまで練習が必要です。
それ以降は上記と同様です。
しかしこのパターンの子はcので、待たせる時間は短く短く、ゆっくり伸ばしていきましょう。
まとめ
- 「やめ」は事故を防ぐためにも必要
- 「やめ」の教え方は3パターン
- 「やめ」の後の時間の取り方も重要
いかがでしたか?
「やめ」ができてこそ、おもちゃで遊べるというものです。
ぜひ「やめ」を習得して犬と遊んでコミュニケーションを深めましょう。
その一助になれたら嬉しいです。
では^^
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