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【実録】警察犬と一緒に出動して、事件を解決した話

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こんにちは、公認訓練士のいぬ先生です。

今回は警察犬で事件を解決した話をしたいと思います。

この記事を読めば

  • 警察犬の活動の詳細を知れる
  • 警察犬の優秀さが分かる

以上の効果が得られます^^

いぬ先生

では早速みていきましょうー

この記事を書いてるのは?
  • 犬の訓練歴15年
  • 警察犬30頭以上育成競技犬・救助犬も育成
  • 家庭犬の訓練を主に活動中
  • しつけセミナー活動も行う
いぬ先生です
目次

事件発生

訓練所に出動要請が入り私は警察犬ロールを伴って出動しました。

事件の内容は飛び降り自殺者の身元の確認です。

着の身着のままで亡くなっていたので身元を確認できる物を持っていませんでした。

そのため、その方がどこから来たかを確認するために警察犬の出動要請がかかりました。

捜索開始

現場に着いて、原臭を預かりました。

亡くなっていた方の靴です。

亡くなっていた場所付近からスタートをさせます。

犬を座らせてその靴を犬に嗅がせます。

捜索を開始する号令をかけると、後はもう犬任せです。

犬が進む方に付いていくだけです。

指導士がやることと言えば周囲の安全確認と、犬が迷ったような反応を

示した時に再度原臭を嗅がせることだけです。

後は犬が気が抜けたようなときに声をかけて集中を戻したりします。

活動中

この件の活動中はほぼ迷わずまっすぐ進んで行きました。

川沿いを進んで住宅街に入りました。

200mほど進んでY字の別れ道に差し掛かりました。

ロールは最初は左に進みましたがちょっと行っただけで引き返し

右の道を進みだしました。

進みだしたのはいいのですがどうもキョロキョロと落ち着きがありません。

そこで私は一度Y字路に戻り原臭を嗅がせて再出発させてみました。

すると今度は左に進みました。

その道を100mほど歩いてふと立ち止まりました。

それ以上先に進むように促しても進みません。

そこでもう一回Y字路に戻り、また原臭を嗅がせて再出発しました。

それでもやっぱり左に進みます。

そしてまた100mほど進んでさっきと同じ地点で止まってしまいます。

こうなるともう犬を進ませることができないので作業の中止を伝えました。

その後

その地点で警察官の方と話をしていると目の前の民家から女性が出てきました。

「どうしたんですか?」

その女性が聞いてきました。

「ちょっと捜査で・・・」

警察官が少し濁すように答えたのですが、その女性がこう言ってきました。

「もしかして男の人に関係してますか?」と。

そういった込み入った話は警察の人間ではないため私は聞かないように

すこし離れた場所で待機していました。

すると、話が終わった警察官がやってきてこう言いました。

「亡くなっていたのはこの家の息子さんだそうです。」

作業を終えて

どうやら、引きこもりの息子さんが今朝から居なかったそうです。

夜には居たそうですが、朝になって見てみると部屋に居なかったそうです。

それでどうしたものかと考えてソワソワして帰ってくるのを待っていたそうですが、

家の前で声が聞こえるので覗いてみたら警察官が居て、声をかけたそうです。

前夜に人生を悲観するようなことをこぼしていたのでまさか、という思いが

あったとおっしゃっていたそうです。

警察犬としてはとても良い作業です。

迷いながらも正確に匂いを追ってきちんと作業をしていましたからね。

しかし、やはり人が一人亡くなっていてそのご家族に遇うというのは

なんとも手放しで喜べるものではありません。

警察署からは感謝状を頂きました。

それはそれで嬉しいですが、気持ち的には晴れ晴れとしてはいませんでした。

感想

いかがでしたか?

警察犬がどういう活動をしているか少しでも知ってもらえたら嬉しいです。

嘱託警察犬指導士は警察官ではないので現場はやっぱり怖いし緊張します。

しかし事件の早期解決に向けて頑張ってます。

自分が訓練した犬が成果をあげることは嬉しいですし、社会貢献にも繋がることなので、

これからも訓練を続けていきたいと思います。

いぬ先生

では^^

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