餌の適量はどのくらいなんですか?
餌の適量について、あげすぎるとどうなるか、
解説します。
こんにちは、公認訓練士の犬野郎です。
今回は犬の餌についてお話します。
この記事を読めば
- 犬の餌について詳しくなる
- 餌を管理する必要性が分かる
以上の効果が得られます^^
一緒に見ていきましょー
犬の肥満について
病気ではない犬が太る原因は一つしかありません。
それは
食べ過ぎです。
去勢・避妊手術や運動不足も原因ではありますが、そもそも『必要以上の食事』をしているのが直接の原因です。
それぞれ代謝するカロリーが減るため太るのですが、その分餌の量を減らせば済む話ですからね。
そして犬の肥満は飼い主の虐待です。
体罰や飼育放棄はもちろん虐待ですが、欲しいままに餌を与え続けるのも健康を損なわせるという虐待です。
そう言うと飼い主さんは「だって欲しがるからー」と言うのですが、だったら餌の袋をまるごと犬に与えてやったらどうかと思うのです。
ちょっと厳しいことを言いますが
犬の健康を考えてのことです。
肥満リスク
犬が太ると悪影響がいっぱいあります。
1.寿命が縮む
太った体に血液を送る必要があるため心臓が頑張って働きます。
そうすると心臓が疲れ老化が早まり、寿命が縮みます。
2.関節を痛める
重い体を支えるため、関節に負担がかかります。
関節は細身でも太っていても大きさは変わらないので、重いほうが負担が大きくなります。
そうすると関節炎を起こしたり関節が変形したりしてしまいます。
関節は消耗品なので痛めてからでは遅いです。
3.糖尿病
膵臓からのインスリンが十分に分泌されないために、血液中を流れるブドウ糖が増えてしまう病気です。
血糖値が高い状態が続くとさまざまな合併症(白内障、神経障害、糖尿病性腎症、肝障害など多臓器不全)を引き起こします。
4.膵臓疾患
膵臓の病気になると激しい腹痛・嘔吐・下痢を繰り返し、強い炎症が全身に拡がり多臓器不全の合併症を引き起こします。
最悪の場合死に至ります。
5.結石
脂肪が代謝されるとシュウ酸ができます。
摂取する脂肪分が多いと尿中のシュウ酸濃度が高くなって、シュウ酸カルシウム結石ができやすくなります。
そうすると尿路結石や膀胱結石になりやすくなります。
それでも餌をあげますか
犬はいつ食べられるか分からない本能が残っているため、餌を食べないコントロールは出来ません。
あったらあっただけ食べてしまうものです。
そして健康な犬はいつでも空腹です。
オオカミの名残で、食い溜めができる犬の胃は大きいです。
大きいからと言ってその分食べる必要はないため、空腹感が残るのです。
つまり、健康な犬はいつでも空腹であり、与えれば限界まで食べてしまうのです。
以上を踏まえて、それでも犬に必要以上に餌をあげますか?
人間の感覚・感情だけで、犬の特徴も知らず、無知を晒し、健康を害するための食事を
それでも与えますか?
それはもう無知による人間の犬に対する虐待です。
量はどのくらいがベストなのか
食べているものと、個体差によります。
高栄養なものであれば量は少なくなりますし、活発に動いている子は多く必要です。
肥満の見分け方はBCSを参考にしましょう。
環境省より引用
BCS3が理想の体型です。
ここを目指して餌の量をコントロールしましょう。
普段の餌の量から少しだけ減らして与え、一週間くらいを目安に体型を確認しましょう。
それでも痩せていってないのであれば、量をもう少し減らしましょう。
いきなり半分!など極端な減量は健康を損なうのでやらないでください。
まとめ
- 太った犬は飼い主の虐待
- 餌の与え過ぎは健康を損なう
- 体型はBCS3を目指す
いかがでしたか?
人間は勝手にどこかで食事をしてしまいますが、犬は飼い主が与えた食べ物しか食べません。
つまり犬の肥満は飼い主の責任なのです。
この記事を読んで犬の体型を考えるキッカケになれたら嬉しいです。
では!
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