こんにちは、公認訓練士のいぬ先生です。
今回は犬が噛むことについてお話します。
この記事を読めば
- 犬と言う生き物が分かる
- 犬の思考が分かる
- 犬が噛む理由が分かる
以上の効果が得られます^^
では早速みていきましょうー
犬が噛むとは?
飼い主さんから「うちの子なぜか噛むんです。」とよく言われます。
それはなぜか、
噛むとは犬の表現方法の一つだからです。
その表現したいことは
- 怖い
- 遊びたい
- 守りたい
- 癖
の主に4つです。
そうなる原因はさまざまですが、犬が「こうだよ」と言いたいことの現れなのです。
もちろん複雑な原因が絡まり様々な精神状態と多様な環境が影響していますが、それはあげたらキリがないので今回はこの4つに絞って解説していきます。
怖いから
犬が噛む理由の多くは恐怖によるものです。
未知による恐怖と、経験からくる恐怖の二つがあります。
未知による恐怖とは、そのまま知らないことへの恐怖のことです。
初めての場所、初めての人、初めての匂い・音・物など、ありとあらゆるものがその対象になります。
どんな動物でも持っている警戒心がそうさせています。
よく分からない
↓
なにかされるかもしれない
↓
じゃあその前に攻撃してしまえ
という考えのもと、犬は噛むという行動に移るのです。
経験からくる恐怖とは、これもそのままです。
その犬自身が生きてきて恐怖を感じたものが直接関連しているものを指します。
それは場所でも人でも物でもなんでも起こります。
- 獣医の建物に入ろうとしない犬(この場所に入ったときに嫌なことが起きたぞ)
- 獣医に触られたくない犬(こいつは俺を羽交い絞めにして怖かったぞ)
- 注射器を怖がる犬(これはこの前痛い思いをした物だ)
こういう恐怖の対象を前にした場合、防御の(自分を守る)ために犬は噛むという行動を取ります。
遊びたいから
遊びに誘うために歯を当てる犬もいます。
犬同士のコミュニケーションであるボディランゲージの一つでもあります。
相手の足や耳などを軽く噛んでちょっかいを出して遊びに誘います。
これは遊びが始まった後でもよく見られます。
これを人間にも行っているパターンです。
もしくは、人間の反応が面白くて楽しいからという場合もあります。
人間は手や足を噛まれれば「痛い!」と大きな声を上げて反応をしてくれます。
例えどんなに怒声を上げて𠮟りつけて追いかけ回しても、犬がそれを『遊び』と認識してしまえばそれは遊びになってしまいます。
※詳しくは【全飼い主必見】犬は叱っても無駄です!その理由を解説こちらで解説しています。
つまり「遊ぼうよ」とお誘いとして噛んでいるのです。
守りたいから
代表的な例は仔犬を守る母犬でしょうか。
外敵が来たらわが子を背にして相手と対峙します。
それこそ『死んでも守る』という迫力が伝わってきます。
私は2年くらい経った時に出産直後の母犬に噛まれました^^
敵かい!^^
一般的にはおもちゃやおやつを取られそうな時が多いです。
犬は一度取って手元に来たものは自分の所有物と認識します。
犬に与えたおもちゃやおやつはもちろん、落ちていた靴下やティッシュ、木の枝やタバコまで自分の物として考えてしまうのです。
その『所有物』をなんの断りもなく不用心に取り上げようとすれば、それは噛まれます。
犬からしたら強盗みたいなものですからね。
その自分の物を守るという意識から噛む行動に出ます。
癖になっている
この段階まで来ると非常に厄介です。
犬は習慣で学習する動物ですので『噛んだら勝ち』と認識してしまえばどんどん悪化していきます。
※詳しくはこちら【犬の学習】理論的に犬の学習とはどういうものなのか公認訓練士が解説
つまり、上記のようなパターンの時に人間が行動を止めて犬の思惑どおりになれば「あ、噛めば解決するぞ」と犬が学習してしまうのです。
そうなればもう天下です。
その犬の気に食わないことがあればとにかく噛む、とりあえず噛むという風になってしまいます。
そうなる前に対処しましょう。
まとめ
- 噛むことは犬の表現方法
- 噛む理由は怖い、遊びたい、守りたい、癖になっているの主に4つ
- 癖になる前に対処するべき
いかがでしたか?
そもそも犬は噛む生き物です。
とはいえ、むやみやたらに噛むというわけではありません。
噛むに至るには明確に原因と理由がその子なりにあるのです。
その犬の心理を人間なりに考えるきっかけになれたら嬉しいです。
では^^
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