こんにちは、公認訓練士のいぬ先生です。
飼い主の皆さん、ハーネス(胴輪)使っていませんか?
「ハーネスの方が良いんじゃないの?」
「みんなハーネス使ってるし」
そういう方はぜひ最後までご覧ください。
この記事を読めば
- 首輪とハーネスの違いが分かる
- 首輪とハーネスのメリット・デメリットが分かる
- 上手な使い方が分かる
以上の効果が得られます^^
では早速みていきましょうー
ハーネスとは
ハーネスとは、犬の胴体に装着する胴輪の事です。
少し前は盲導犬が装着している姿を思い浮かべる方も多かったのではないでしょうか?
現在では小型犬でも大型犬でもハーネスを付けている飼い主さんも多くみられるので
一般的にもかなり普及しているように感じます。
元々ハーネスは、荷物や人間を運ぶためのソリを引いていた犬たちが付けていた道具です。
そもそも力を込めて物を引っ張りやすいように開発されているため、首輪に比べると犬の体に負担がかかりにくい形状になっています。
首輪とハーネスのメリット・デメリット
首輪のメリット
- 装着が比較的簡単
- 安価
- リードによるコントロールが効きやすい
首輪のデメリット
- 抜けやすい(特に首が太い犬種)
- 首の一点に力が集中するため、のどに負荷がかかる
ハーネスのメリット
- 抜けにくい
- おしゃれなものが多い
- 負荷が分散されるため、のどに負荷がかかりにくい(のどに力が全くかからない形状もある)
ハーネスのデメリット
- 高価
- 装着が比較的難しい
- リードによるコントロールが効きにくい
- サイズや装着のミスなどがあるとすぐ抜ける
- 足が短い犬種(コーギーやダックスフンドなど)は抜けやすい
どちらを選ぶべきか
結論から言うと、特別な理由が無いのであれば首輪がおすすめです。
そもそも家庭犬においてハーネスというのはコントロールができていることが前提でつける道具だからです。
引っ張る、吠える、拾い食いをする、飛び付くなどの行動を言葉や少しのリードコントロールで収められるようであればハーネスで問題ないのですが、そこまでしっかりとしつけができている犬が多くないのが日本の現状です。
力を加えやすいように作られているものを引っ張る犬に着けて「うちの子引っ張るんですぅ」という飼い主さんの多いこと多いこと^^
と言うと「引っ張って首に力が加わって犬が苦しいんじゃないか?」と聞いてくる飼い主さんがいますが、そんなことはありません。
犬が自らをわざわざ呼吸困難のような苦しい状態にしませんし、そもそも引っ張らないようにしつけしましょうね^^
さらに、犬という動物は人間が予想もしていないような行動をとることが少なからずあります。
その際にとっさにリードだけで素早く事態を収めることはなかなかできることではありません。
であれば、リードのコントロールが犬に伝わりやすい首輪を選ぶべきですよね。
ハーネスを選んだ方がいい場合
しかし中にはハーネスを選んだ方がいい場合もあります。
- 首が太い犬種(ブルドッグ、パグなど)
- 気管が狭い子や疾患がある子
- 首周りのケガや病気がある子
- 高齢や病気などが理由で足取りがフラつく子(転びそうになった時に支えてあげられます)
上記の子はハーネスを装着したほうが良いと考えます。
首が太い犬種は首輪が抜けやすいので特にハーネスがいいですね。
ハーネスを着けてしつけを行う時の対処方法
ここまで読んでみて「うちの子はハーネスの方が合ってるわ」「でもハーネスだとしつけの時にコントロールが伝わりにくいって書いてあるし、どうしましょう」という方もいると思います。
しかし大丈夫です。
画期的な解決方法があります。それは・・・
両方着ける!
つまり首輪のリードと、ハーネスのリードを両方持つんです。
これで首輪とハーネスの良いとこ取りができるんですよ。
首輪のリードでしつけや訓練を行って、もし抜けてしまってもハーネスのリードを持っているので安心ですねという2段構えの方法です。
これは私もやってますし、多くの訓練士も使っているテクニックですよ^^
まとめ
- ハーネスは力を加えやすい道具である
- よほどの事情が無い限り首輪がおすすめ
- 首輪、ハーネスの良いとこ取りの方法もある
いかがでしたか?
よく分からんけどハーネスが良さそうと思ってた方の考えるキッカケになれたら嬉しいです。
ちなみに首輪はバックル(カチッするやつ)がついてないタイプが良いですよ。
あそこがよく壊れるので。
犬の知識を深めて、絆も深めていきましょう!
では^^
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