【しつけ】成犬と仔犬のしつけの進め方の違い。しつけを早く始めた方がいい理由

こんにちは、公認訓練士の犬野郎です。

今回は成犬と仔犬のしつけの進め方の違いについてお伝えします。

この記事を読めば

• 成犬と仔犬の考えの違いが分かる
• 犬の心理が分かる
• しつけを早く始めた方が良い理由が分かる

以上の効果が得られます＾＾

仔犬のしつけ

仔犬のうちのしつけは一言で言うと誘導です。

引っ張る子に対し「引っ張らないで足元にいた方が良いことあるよ＾＾」

吠える子に対し「黙ってた方が良いことあるよ＾＾」

と、なんとなーく誘導して教えていきます。

「なんだか良く分からないけどこっちの方が良いことあるし楽しい！」と思い込ませるように刷り込みます。

そもそも「これが正解だ！」と伝えても、受け止められる器を仔犬は持っていません。

時に補助はしつつも基本的には犬自身の衝動を人間にとって都合がいいように誘導し、それを褒めて伸ばしていきます。

成犬のしつけ

成犬のしつけは一言で言えばきょうせいです。

強制的に矯正するので、きょうせいです。

と言うのも、成犬になった犬はもうその時点で本人の常識が出来上がってしまっているからです。

本犬ですかね＾＾

人間は怖いもの、楽しいもの

バイクは怖いもの、なんでもないもの

掃除機は敵、なんでもないもの、おもちゃ

など、その子その子で自分以外のものに対するイメージや考えは違います。

その犬の習得した常識を書き換えるためには強制的に働きかけて、矯正するしかありません。

成犬のしつけの方法

基本的には仔犬と同じで誘導して正解に導きます。

ただこれだけだとどうしても伝わらない部分があるのも事実です。

例えば、散歩は引っ張るもの！と思い込んでいる犬に対しておやつを手に持って「おいで」なんて言っても、その瞬間だけ戻って来て歩き出すとまた引っ張るのは目に見えてます。

それを教えるためには、引っ張ったら反対方向に歩き強制的に引っ張れない状態を作り、それを繰り返し「散歩は引っ張るもの」という常識を破壊するしかありません。

そして、引っ張らずに歩くという状態を褒めて褒めてそれを常識に書き換えていくのです。

成犬になってからしつけをすると

ストレスを多く感じます。

そりゃあ今までの常識を否定されて新しいことを押し付けられるわけですからね＾＾

ストレスの感じ方はその子の性格による部分が大きいですが、少なからず負担にはなります。

今まで自分が生きて獲得してきた生きる術をいきなり否定されるわけですから、抵抗もありますし反抗もします。

その心理に配慮しながらしつけを進めていくので、進み具合も遅くなってきます。

仔犬のうちからしつけをすれば

余計なストレスを感じることなくしつけを進められます。

そもそもの自分の常識が無い状態ですしね＾＾

犬の常識＝人間にとって都合のいい状態にできるのでとても便利ですし、その常識を持って成長する犬は人間社会で余計な叱責を受けないのでさらにストレスを感じることはなくなります。

仔犬のうちのしつけは

良いことしかありませんね＾＾

実際には

仔犬のうちからしっかりとしつけや訓練を意識する飼い主さんは少ないです。

人間は本や他人の影響で劇的に変わることはありますが、犬はそうはなりません。

その感覚を理解している飼い主さんが少ないということなのでしょう。

天才的なトレーナーや画期的な手法は存在しますが、それだけでは犬は変わりません。

普段の積み重ねが今の犬を形作っています。

その事実を理解してほしいです。

まとめ

いかがでしたか？

どうしても「まだ大丈夫だろう」と考えてしまう飼い主さんが多いです。

まだ、の時点で『もう遅い』が訓練士の感覚です。

この記事を読んで早くしつけを始めるキッカケになれたら嬉しいです。